【栃木県大田原市】自動火災報知設備 地区ベル増設工事
訪問場所:栃木県大田原市
内容:自動火災報知設備 地区ベル増設工事
詳細:地区音響ベル1台増設工事 消防機関届出申請(設置届出書)
地区音響ベルとは
正式には地区音響装置の一つであり、通称地区ベルと呼ばれることが多いです。建物の各所に設置され、建物内の人々に火災の発生知らせるためにベルを用います。その他、地区音響装置の一つにベルに代わり音声警報機能を備える非常放送設備が用いられる場合もあります。
地区ベルの設置基準
①距離
地区ベルは建物の各階ごとに各部分から地区ベルまで水平距離で25m以内になるように設置します。
②音圧
設置された音響装置の中心から1m離れた位置で90dB以上。音声を発するものは92dB以上。
③ダンスホール、カラオケボックスなど
室内・室外の音響が聞きとりにくい場所がある場合は、音と明らかに区別して聞き取れる措置を講ずること。
④個室ビデオ店など
音響装置の警報音が聞き取れるような措置を講ずること。(ヘッドホン・イヤホンなどを客に利用させるサービスを提供する個室がある施設。)
今回の工事に至った理由
・今回は消防訓練時地区ベルを鳴らしたのですが、一部ベルの音が聞こえにくいお部屋があったとご要望いただきすぐに増設工事をすることになりました。上記設置基準のように水平距離25mで設置しても、建物の間仕切りや利用状況などによりベルの音が聞こえにくい場合は結構あります。有事の際にベルの音が聞こえないと非常に危険なので、そういった場合増設等を検討しましょう。
今回はこの様な形で増設しました。(以下画像有り)
ベルを増設するときの配線種別
受信機から地区音響装置までの配線は耐熱配線の必要があります。今回はHP0.9-2Cを使用しました。
鳴動試験 その1
設置が完了したら実際に音を鳴らして音圧を測定していきます。先述した通り、ベルの中心から1m離れて位置で音圧計にて測定します。
鳴動試験 その2
規定値92dB以上に対し測定結果は131.5dBとなり試験結果は良となります。
配線の絶縁抵抗試験
最後に今回の工事をしたことで絶縁抵抗値が低下していないことを確認していきます。絶縁抵抗試験の結果も問題ない為、試験結果は良となります。
まとめ
以上が地区ベル増設工事一連の流れとなります。(もちろんこの後所轄消防署へと届出が必要になります。)
今回の工事後建物内の各部分で地区ベルの音が聞こえるようになりました。花塚防災では安全の為、点検・訓練時ベルが聞こえにくいところはベルの増設工事等をご提案致します。”工事・届出作成・検査まですべて自社工事にて行いますので、スピーディーかつ適正な工事価格でサービスのご提供ができます。又、那須町・那須塩原市・大田原市での施工実績が多いため所轄の消防機関への届出申請もスムーズに行います。
消防用設備でお困りの方は花塚防災まで。