【栃木県日光市】自動火災報知設備非火災報の対応
訪問場所:栃木県日光市
内容: 自動火災報知設備非火災報の対応
【自動火災報知設備とは】
火災による煙や熱を感知器が早期に・自動的に感知して、警報やベルなどで、建物内の人達に火災を知らせる設備です。
通称自火報と呼ばれています、詳しくは以前の記事で自火報について記しておりますので興味のある方はご参照いただけますと幸いです。
【非火災報とは】
火災感知器は実際の火災による熱や煙なのか、そうではない調理による熱や煙なのかを人間のように事象を区別して判断することはできません。
規格で定められた一定の環境(温度や煙)になれば、感知器が作動するようになっています。
しかし火災初期における現象は、通常の生活で発生する調理時の熱や煙・水蒸気、湯気、空調設備等から発生する熱などの現象と似ています。このように、実際に火元がないのに自動火災報知設備が作動してしまうことを非火災報と言います。
【非火災報の要因】
それでは実際にどんなことが要因となって非火災報を起こしているのか、一部の例を下記に記します。
①いたずら:発信機による発報
②清掃:煙感知器付近でほこりが舞い上がるような作業を行い発報
③振動・衝撃:感知器に衝撃が加わることにより発報
④室の用途変更:部屋の用途が変わることで、用途に適さない感知器の種別となり発報
⑤調理器具:カセットコンロ・ホットプレート使用時、上部に感知器があり発報
⑥殺虫剤:殺虫剤の霧噴霧による煙感知器の発報
⑦空調の熱や風による熱感知器発報
⑧ホテル等客室等でシャワーの蒸気による煙感知器発報
⑨粉塵:工事中の粉塵による煙感知器の発報
⑩電線の切断による発報・故障
⑪落雷等による感知器の故障による発報
⑫急激な気圧変化による空気管の誤作動
⑬建物の漏水や雨漏等による誤作動
⑭感知器の劣化による誤作動
【今回の非火災報の要因と処置】
今回は建物の雨漏れによる熱感知器の誤作動が原因でした。
天井に設置されている感知器に水が浸入し感知器が故障して誤作動を起こしていました。
建物の雨漏れ対策後、感知器を取替え正常に復旧しました。
※誤作動を起こした感知器 水のあとが残ってます。
【まとめ】
今回は雨漏れによる非火災報が原因となっていましたが、実際には色々な非火災報に対応することが多々あります。空調機による熱や雨漏れ・雷・感知器の経年劣化等による対応が目立つ気がします。
自動火災報知設備の感知器や予備電池・受信機機等には交換推奨時期もありますので計画的な更新をお勧め致します。関係者含め建物の利用者が安心して過ごすためにも、自動火災報設備をはじめとする消防用設備点検は確実に行い機能と設置環境を適切に維持していくことが重要です。
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